• ドイツ書の翻訳出版社

    ミヒャエル・ヒューター著 『いつまでやるの? 子どもをつぶす教育ー「家族とともに過ごした子ども時代」の歴史』

    著者:ミヒャエル・ヒューター Michael Hüter
    原題:Kindheit 6.7 Ein Manifest (Verleger: Michael Hüter – Edition Liberi & Mundo, 2018)
    訳:神瞳、鄭基成
    特別寄稿:アーサー・ビナード
    2024年12月刊行 A5判 並製 527ページ 価格 2700円(+税)
    ISBN 978-4-9909696-7-7

    紹介
    子ども時代とは、そもそも何か?
    幼い子どもにとって、本当に必要なものは何か?
    自由で自立した家族を取りもどすことは、できるのか?
    子どもの魂の成長にとって、公共教育は必要か?

    本書は、「家族とともに過ごした子ども時代」の歴史であると同時に、現代文明批判でもある。子どもたちが再び人間らしく「人間という種にふさわしい」方法で成長すること、家族の中で社会化することを再評価すること、教育の完全な自由を求める切なる願いを綴ったマニフェストである。初版以来、英語版とともに、ベストセラーとなり、子ども研究の基本的文献としても高く評価されている。

    目次
    プロローグ
    日本語版へのまえがき
    第九版へのまえがき

    第一部
    二一世紀初頭の子どもと家庭─問われることのなかった問い
    第一章 後編=無言の悲鳴 私たちは、いつまで見て見ぬふりをするのか?
    第二章 前編=家族・学校政策 あるいは子どもへの裏切り
    第三章 核心=子どもと家族の無価値化と疎外

    第二部 子どもと家庭の歴史を辿る
    第四章 ナイチンゲール、線虫、あるいは家族の中で進化するヒト
    第五章 「教えること」から指導へ
    第六章 「善い人」、そのロールモデルと子どもの「現実の人生」における社会化
    第七章 「子ども時代」の発見について
    第八章 真の子ども時代の喪失―近代における学校教育小史
    第九章 家族が壊れるとき―あるいは失われた幸福を求めて
    第十章 人類という種にふさわしい子ども時代と家族の消滅
    第十一章 教育の「全体主義化」に反対する 
    第十二章 子育てと学校制度の急拡大
    第十三章 (無言の大きな)叫びとアルベルト・シュヴァイツァーの言葉
    第十四章 中心を失うことは、人間性を失うこと
    第十五章 不妊、人口過剰、そして未来の赤ちゃん

    第三部 幸せな子ども時代、ロケット、愛、ヴィジョン
    第十六章 自由な家庭と幸せの回復
    インテルメッツォ 少年時代のレオナルドとダヴィンチ・コード
    第十七章 家族、ブレイクスルー・イノベーション、そして「車輪の上のコンピューター」

    エピローグ
    エンドロール
    脚注
    参考文献


    特別寄稿 新しい学び様式? アーサー・ビナード

    マシュー・エーレット、シンシア・チョン著 『反中国心理作戦を脱却せよ!—冷戦復活への策謀にどう立ち向かうべきか?』

    著者:マシュー・エーレット & シンシア・チョン Matthew Ehret & Cynthia Chung
    原題: Breaking Free of Anti-China Psyops: How the Cold War is being Revived and What You Can Do About it
    訳:鄭基成

    2023年8月刊行 四六判 276ページ 並製 価格 2200円(+税)
    ISBN 978-4-9909696-5-3

    紹介

    欧米の寡頭勢力が、世界支配という真の狙いを隠すために作り上げた新たな偽りの物語が暴かれる。「中国は、世界の悪の司令塔である」という諸説は、全て神話であり嘘である。「神をも恐れぬ共産主義者の陰謀」という古い偏見と恐怖も、地球を征服しようとする「中国のブギーマン」という現代の恐怖も、真実とは程遠い。 中国の内戦は、アヘン戦争の暗黒時代以来、中国を内部から転覆させるために欧米勢力の利益のために暗躍した裏切り者たちに対抗する愛国者達の間で繰り広げられた戦いであった。無知と恐怖から抜け出て、正しい日本の未来を開くための必読書。

    目次
    はじめに
    第一章  リンカーンに学んだ孫文の共和制革命
    第二章  反中プロパガンダは、冷戦を引き起こした「グーゼンコ・デマ」の再来だ
    第三章  COVIDパンデミックは誰の仕業? 中国か、米国か、それとも別の何か?
    第四章  キッシンジャーの中国人奴隷労働プログラムはどのように解除されたか?
    第五章  台湾=「太平洋のウクライナ」
    第六章  真のグローバル・アジェンダは、「対中戦争」の推進
    第七章  中国は全体主義の反精神主義的な岩に過ぎないのか? 
          ソーシャル・クレジットと偽宗教カルト
    第八章  イエズス会、タヴィストック研究所による中国の心を狙う戦い
    第九章  一九八九年、ソロスの追放
    訳者あとがき

    著者プロフィール

    マシュー・エーレット  Matthew Ehret
    ジャーナリストであり、ライジング・タイド財団の共同設立者であり理事を努める。Canadian Patriot Reviewの編集長、アメリカン・ユニヴァーシティ・イン・モスカウのシニア・フェロー、Rogue NewsでThe Great Gameの共同ホストを務める。著書に、書籍シリーズ The Untold History of Canada(『誰も語らなかったカナダ史』)と最近出版された書籍シリーズ The Clash of the Two Americasがある。

    シンシア・チョン  Cynthia Chung
    ライジング・タイド財団の共同設立者であり、理事長を務める。シラーの美学、シェイクスピアの悲劇、ローマ史、フィレンツェ・ルネッサンスなどのテーマで講演を行う。書籍シリーズ The Clash of the Two Americas (『二つのアメリカの衝突』)の寄稿者でもある。著書:The Empire on Which the Black Sun Never set: The Birth of International Fascism and Anglo-American Foreign policy(『黒い太陽が沈まぬ帝国- 国際ファシズムの誕生と英米の外交政策』2023, Canadian Patriot Press

    ライナー・マウスフェルト著 『羊たちの沈黙は、なぜ続くのか—私たちの社会と生活を破壊するエリート民主政治と新自由主義』

    著者:ライナー・マウスフェルト Rainer Mausfeld
    原題:Warum schweigen die Lämmer? – Wie Elitendemokratie und Neoliberalismus unsere Gesellschaft und unsere Lebensgrundlagen zerstören (Westend Verlag, 2018)
    訳:長谷川圭、鄭基成

    2022年11月刊行 A5判 400ページ 上製 価格 3000円(+税)
    ISBN 978-4-9909696-4-6

    沈黙はなぜ続くのか_表紙

    目次
    序章
    ⒈なぜ羊たちは沈黙を続けるのか?−−最悪の戦争犯罪とモラルの毀損は、いかにして人々の目と意識から隠されるか?
    ⒉権力エリートは民衆を恐れている。−−ソフトパワーの手法によるデモクラシー・マネジメント
    ⒊新自由主義の洗脳−−あるネット新聞とのインタビュー
    ⒋「土地を所有するものこそ、その土地を統治すべし」−−デモクラシー回避の手段としての代議制デモクラシー
    ⒌マスメディアによる洗脳−−イェンス・ヴェルニケ(ジャーナリスト)との対話
    ⒍「迷う群衆」をいかに自分たちの軌道に乗せ続けるか−−公共の議論の場を制限し、異論を排斥する
    ⒎中道という幻影−−カルテル政党−−連邦議会選挙
    ⒏人種差別、資本主義、そして「支配者たち」の価値共同体
    ⒐デモクラシーと白色拷問−−拷問の不可視化への心理学の貢献
    ⒑参考文献、人名索引

    解説 水野和夫
    特別寄稿 アーサー・ビナード
    訳者あとがき

    【著者】 ライナー・マウスフェルト
    1949年生まれ。ドイツ、キール大学名誉教授。知覚と認知心理学が専門。政治・社会問題に関する研究を通じて、新自由主義イデオロギー、デモクラシー(民主政治)の権威主義統制国家制への転換、世論形成とショックドクトリンの心理操作の仕組みなどについての著作多数。講演活動にも注力しており、中でも『世論とデモクラシーはいかに操作されているか?』と『権力エリートは民衆を恐れている』は数十万人の聴衆を集めた。

    【内容】 過去数十年間に民主政治はかつてないほどに空洞化した。民主政治は「民主政治の幻想」に置き換えられ、自由な公共の議論は世論操作とショックドクトリンに取って変わられ、市民の指導理念は政治的に無感覚・無関心な消費活動に変貌した。選挙はその間、根本的な政治の問題にとって、事実上もはや意味をなさなくなった。重要な政治的決定は、民主的な正当性もなく結果に責任を負うことのない様々な政治・経済グループによって下される。このような形のエリートによる支配がもたらす環境、社会、人間心理への破壊的影響は、ますます我々の社会と生活基盤を脅かしている。著者のライナー・マウスフェルトは、このような教化(インドクトリネーション=強力なイデオロギー洗脳)の仕組みを解き明かし、歴史的底流とともに多方面にわたる心理的洗脳の手法に対して、我々の眼を開いてくれる。
    「特に教養層といわれる人々は、自分は知っているという幻想に陥りやすい。この階層こそは、その時代の支配的なイデオロギーの洗脳を最も受けやすい−−それは、ナチの時代も今日も同じである。彼らは、彼ら自身の沈黙による容認によって、その時代の支配的なイデオロギーの重要な安定化の要因となっているのだ。」(まえがきより)

    ライナー・マウスフェルト氏講演会の字幕付き動画(約1時間)も作成しました。こちらをクリックしてご覧ください。
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    【翻訳】
    長谷川圭 (ハセガワ ケイ)
    高知大学卒業後、ドイツのイエナ大学でドイツ語と英語の文法理論を専攻し、1999年に修士号取得。同大学での講師職を経たあと、翻訳家および日本語教師として独立。訳書に『樹木たちの知られざる生活』(早川書房)、『カテゴリーキング Airbnb、Google、Uberはなぜ世界のトップに立てたのか』(集英社)、『「おいしさ」の錯覚 最新科学でわかった、美味の真実』(角川書店)、『ポール・ゲティの大富豪になる方法』(パンローリング)、『メイク・ザット・チェンジ』(日曜社、共訳)、ヨーゼフ・ロート著『ウクライナ・ロシア紀行』(日曜社)などがある。

    鄭 基成 (チョン キソン)
    上智大学外国語学部ドイツ語学科、同大学院博士課程単位取得退学、ドイツルール大学ボーフムにて言語学分野で学術博士号取得。上智大学講師、茨城大学教授を経て、同大学名誉教授。


    ヨーゼフ・ロート著、ヤン・ビュルガー編 長谷川 圭訳『ウクライナ・ロシア紀行』

    2021年6月刊行  四六判  126ページ 並製 価格 1,600円+税 
    ISBN978-4-9909696-3-9

    原著:Joseph Roth 
    Reisen in die Ukraine und nach Russland
    Herausgegeben von Jan Bürger
    C.H.Beck textura 2015

     戦間期の1920年代。オーストリアの文豪・ヨーゼフ・ロートが旅した、言語・文化・宗教のモザイクのような世界、ウクライナ・ロシアの諸都市の人々の暮らしと現実の記録。
     キエフ、モスクワ、そしてオデッサへ、さらにレンベルク、バクーあるいはアストラハンへの取材旅行の途上、作家でありジャーナリストでもあるヨーゼフ・ロートは、変幻きわまりない東欧の宇宙空間に潜り込む。1920年代に書かれた彼のルポルタージュは、この時代、この世界で目撃した現実を生き生きと伝える感動的な証言集だ。
     ロートの注意深い眼差しは、異なった言語や文化や宗教が隣り合わせにひしめき合うソヴィエト連邦の人々と、彼らの暮らしの現実の姿へ向けられる。この眼差しこそは、レニングラードの路上で繰り広げられるせわしない日常生活でも、ネゴレロイエの国境検問所でも、あるいはヴォルガ川を航行する蒸気船の上でも、どこであれ、ロートが事実を探究し、その独自な文体によって描き出した世界を貫くものだ。その際彼は、国家と教会、独裁政治と言論・表現の自由、貧富の格差など、この社会に存在する抜き差しならない対立関係を描き出す。それと同時に、故郷を失った彼のような者が、旅に身を任せ、ペンを走らせながら、批判的に物事を理解することを通じて、自分自身の故郷を少しずつ回復していく様子が描かれる。それは、彼自身の言葉という故郷だった。

    【著者プロフィール】

    ヨーゼフ・ロート(原著者)
    1894年、東ガリシアのブロディに生まれる。1939年、亡命先のパリで死亡。1923年からドイツの代表紙「フランクフルト新聞」の特派員となり、ヨーロッパ各地を巡ってユニークな紀行文を書き送り、売れっ子ジャーナリストとなった。その傍ら創作にも手を染め、1930年の長編小説『ヨブ─ある平凡な男のロマン』は現代のヨブ記と称された。1932年にはかつての祖国ハプスブルク帝国の没落を哀惜の念を込めて描いた『ラデツキー行進曲』を発表し、小説家ロートの名をも不動のものにした。

    ヤン・ビュルガー (編・解説)
    1968年生まれ。文学研究科、小説家。文芸雑誌『リテラトゥーレン』編集者。2002年からは、マールバッハ所在のドイツ文学アーカイブにて従事。ハンス・へニー・ヤン、マックス・フリッシュおよびゴットフリート・ベンに関する著書の他に、『ネッカー川、ある文学旅行』がある。

    長谷川圭 (ハセガワ ケイ) (訳)
    高知大学卒業後、ドイツのイエナ大学でドイツ語と英語の文法理論を専攻し、1999年に修士号取得。同大学での講師職を経たあと、翻訳家および日本語教師として独立。訳書に『樹木たちの知られざる生活』(早川書房)、『カテゴリーキング Airbnb、Google、Uberはなぜ世界のトップに立てたのか』(集英社)、『「おいしさ」の錯覚 最新科学でわかった、美味の真実』(角川書店)、『ポール・ゲティの大富豪になる方法』(パンローリング)、『メイク・ザット・チェンジ』(日曜社、共訳)などがある。

    ヨーゼフ・ロート『ウクライナ・ロシア紀行』表紙
    ウクライナ・ロシア紀行チラシ

    『コロナパンデミックは、本当か? コロナ騒動の真相を探る』スチャリット・バクディ、カリーナ・ライス

    コロナパンデミックは本当か?

    著者:カリーナ・ライス、スチャリット・バクディ
    監修:大橋眞   翻訳:鄭基成
    2020年11月刊行 新書判 約300ページ 並製  価格 1,200円+税
    ISBN 978-4-9909696-2-2
    原書: CORONA FEHLALARM? Zahlen, Daten und Hintergründe
    Dr. Karina Reiß, Dr. Sucharit Bhakdi
    23.06.2020 Goldegg Verlag

    『コロナパンデミックは、本当か? コロナ騒動の真相を探る』(2020年10月刊行、2021年2月増刷)は、在庫僅少となりました。現在、各社の電子書籍でご購入いただけます。
    紀伊國屋書店 Kinoppy
    https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0926065
    honto電子書籍ストア
    https://honto.jp/ebook/pd_30700592.html
    アマゾン
    https://www.amazon.co.jp/  (書名で検索ください。)
    その他、各社にて販売中の電子書籍をお勧めいたします。

     本書『コロナパンデミックは、本当か?―コロナ騒動の真相を探る』は、ウイルスと感染症に関する専門的立場から、科学的事実に基づいて、この現象の真相を解き明かしてくれる。その意味で、多くの人々が待ち望んでいた、まさに絶好の書物だ。ドイツ、シュピーゲル誌ベストセラー第一位。反ロックダウン運動のバイブルになっている啓発の書。
     著者スチャリット・バクディは、疫学、感染症学の研究者として多くの重要な業績を残し、ドイツのみでなく世界の研究者から広く尊敬されている第一級の科学者である。ドイツでロックダウンという厳しい措置が決定されて以来、政府による一連の措置に強く反対する声を挙げ、他の多くの科学者とともに、科学的知見に基づいた冷静な主張と議論を展開し続けた。氏の主張を無視し続ける権力によるどのような誹謗中傷、どのような排斥行為にも怯むことなく、カリーナ夫人とともに科学者としての良心に忠実に発言し行動している。
     また、監修者の大橋眞による「補足:コロナ・プランデミックとオンデマンド感染症」は、PCR検査の問題点を詳述している。

    【著者プロフィール】
    スチャリット・バクディ
    微生物及び感染症・疫病学博士、22年間にわたり、ヨハネス・グーテンベルク大学マインツの病理微生物及び衛生学研究所主任教授として、医療、教鞭、研究に従事。免疫学、細菌学、ウイルス学及び心臓、循環器疾患の分野で、300以上の論文を執筆。数々の賞の他にライラント・ファルツ州から、長年の功績に対して功労賞が授与された。

    カリーナ・ライス
    細胞生物学博士、キール大学皮膚科学クリニック教授。15年来、生化学、感染症、細胞生物学、医学に従事。60以上の国際的専門誌への投稿があり、そのうちのいくつかで国際的賞を受賞している。

    【監修】
    大橋眞 (オオハシ マコト)
    京都大学薬学部卒、医学博士、徳島大学名誉教授、モンゴル国立医科大学客員教授。専門は感染症、免疫学。マラリア・住血吸虫症などの感染症をモデルとした免疫病理学や診断法開発、自己免疫疾患に対するワクチン研究を専門としながら、市民参加の対話型大学教養教育モデルを研究してきた。開発途上国における医療の課題解決にも取り組んでいる。

    【翻訳】
    鄭 基成 (チョン キソン)
    上智大学外国語学部ドイツ語学科、同大学院博士課程単位取得退学、ドイツルール大学ボーフムにて言語学分野で学術博士号取得。上智大学講師、茨城大学教授を経て、同大学名誉教授。

    スターウォーカー ラファエル少年失踪事件
    著者: フリードリッヒ・アーニ (Friedrich Ani)
    原題: Die Erfindung des Abschieds
    訳:  鄭 基成

    2020年9月刊行  四六判  400ページ 並製 価格 2,400円+税 
    ISBN978-4-9909696-1-5

    フリードリッヒ・アーニ
    ミュンヘン警察失踪者捜索課警部 タボール・ズューデン シリーズ 第1弾(全21作中第1作)

    ラファエル・フォーゲル少年(九歳)は、最愛の祖父の死に衝撃を受け、埋葬の日に姿を消す。父親からの虐待を恐れての家出か、あるいは誘拐事件か。ミュンヘン警察失踪者捜索課が出動するも、日を重ねるばかりで成果はなし。少年の生命さえ危ぶまれ、警察への不審と不満が募る。フンケル署長以下、失踪者捜索課の刑事たちの努力も虚しく、捜索は袋小路に。残る手は、あの問題児、奇人、一匹狼、少女誘拐事件の失敗に苦しみ九ヵ月間もの休暇をとって、森の中で修行中の、はぐれ刑事タボール・ズューデンを復帰させることしかなくなった。
     ラファエルから両親宛に手紙が届く。「元気でやっているから心配しないで、親切なグストルが一緒だから大丈夫。これから遠くへ行く」。
     目と耳で相手の心を読む「見者」タボール・ズューデン刑事の推理は?

    「私のミステリーは、エンターテインメントではない。失踪事件解決のサスペンスとともに、刑事たちや、周りの人物たち一人ひとりの人生の物語を描くことで、生と死や、思想、感性、要するにこの世の全てをテーマにしたかった。」(著者の言葉)

    【著者プロフィール】
    フリードリッヒ・アーニ
    1959年生まれ。フリーの記者を経て、1996年に本作(原題は『別れの発明』)発表以来、作家活動開始。本書に登場する”はみだし刑事”タボール・ズューデンを主人公にした一連の警察小説シリーズで人気を不動のものにした。アーニの作品は多くの外国語に翻訳され、数々の文学賞を受賞している。ドイツ犯罪小説賞は7回受賞。2014年には長編『M』がドイツ・ミステリー大賞を受賞。ミュンヘン在住。

    【翻訳者】
    鄭 基成
    上智大学外国語学部ドイツ語学科、同大学院博士課程単位取得退学、ドイツルール大学ボーフムにて言語学分野で学術博士号取得。上智大学講師、茨城大学教授を経て、同大学名誉教授。

    スター・ウォーカー:ラファエル少年失踪事件 フリードリッヒ・アニー

    メイク・ザット・チェンジ世界を変えよう マイケル・ジャクソン - 精神の革命家、そのメッセージと運命
    著者:ソフィア・パーデ & アルミン・リジ
    訳:長谷川圭、セイヤーン・ゾンターク

    2020年1月刊行
    A5判  931ページ  上製 5,800円(+税)
    ISBN978-4-9909696-0-8

    マイケル没後10周年に放つ、天才音楽パフォーマーであり精神の革命家としてのマイケル・ジャクソン、待望の本格評伝です。10年におよぶ徹底したリサーチを通じて浮かび上がってきた、マイケルの死にまつわる謎の核心に迫る著者たちの気迫に満ちたタッチに、思わず息を呑んでしまいます。そして、マイケルが私たちに伝えようとした真実のメッセージ。それは、この世を支配する勢力がどんなに邪悪なものかを伝えるメッセージ。私たちが変わり、そして世界を変えなければ、この世は終わってしまう。だから、まだ穢れを知らない子供たちの魂を守ろう。きれいな世界を子供たちに渡そう。著者たちは、そんなマイケルのメッセージを、彼の音楽と詩を読み解くことによって、そしてマイケルという現代の「救世主」の真の姿を通じて、私たちに伝えてくれます。読み応え十分の930ページ。どんなミステリーよりも一気に読んでしまうマイケル・ジャクソン評伝の最新決定版です。

    著者プロフィール
    ソフィア・パーデ & アルミン・リジ

    ソフィア・パーデ(1962年生まれ) :リトグラフ作家、ヨーガ指導者、声楽家。1987年から2008年までセミプロのシンガ ーソングライターとして活動。現在、閲読者、中堅出版社のメデイア担当に従事。ユダヤ・キ リスト教およびインドの経典の研究を特別な趣味としている。

    アルミン・リジ(1962年生まれ) :バラモン教修道僧。ヨーロッパとインドのバラモン教修道院で18年間の修行し、その間サ ンスクリット経典および東西の神秘思想の研究に従事し、サンスクリット文学から20以上 の作品の(英語からドイツ語への)翻訳に協同参加。1999年からフリーの作家、講演者、 およびスピリチュアル・アドバイザーとして活動。詩集(3冊)、精神・哲学的なテーマや現 代社会のパラダイム変換についての基礎研究としての著書(9冊)がある。
    ウエブサイト:armin-risi.ch

    長谷川圭 (ハセガワ ケイ) (翻訳)
    高知大学卒業後、ドイツのイエナ大学でドイツ語と英語の文法理論を専攻し、1999年に修士号取得。同大学での講師職を経たあと、翻訳家および日本語教師として独立。訳書に『樹木たちの知られざる生活』(早川書房)、『カテゴリーキング Airbnb、Google、Uberはなぜ世界のトップに立てたのか』(集英社)、『「おいしさ」の錯覚 最新科学でわかった、美味の真実』(角川書店)、『ポール・ゲティの大富豪になる方法』(パンローリング)などがある。

    セイヤーン・ゾンターク (翻訳)
    翻訳家;上智大学外国語学部ドイツ語学科、同大学院博士課程単位取得退学、ドイツルール大学ボーフムにて言語学分野で学術博士号取得。上智大学講師、茨城大学教授を経て、同大学名誉教授。

    決断 再生への道程
    沼生 進

    2018年10月刊行 152ページ 上製 非売品
    *ご希望の方は日曜社までお問合せください。

    「多くの挫折や障壁を乗り越えることで、人は強く、そしてより良い人生が送れるものです。 年商180億円から30億円へ。その時、借金80億円、債務超過30億円の会社がいかにして再生したか。その軌跡を忠実に書きました」 沼生 進(ヌマニウコーポレーショングループ代表取締役会長) 


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